杉田水脈を比例名簿で厚遇し「適材適所」としてきた自民党。支持者の頭はどうなっているのか【適菜収】
【隔週連載】だから何度も言ったのに 第63回
■「日本国の恥晒し」杉田水脈
杉田水脈の飼い主である安倍晋三は3秒くらいでバレる嘘ばかりついていたが、杉田の場合、2秒くらいでバレる嘘をつく。2016年には、国連女性差別撤廃委員会でアイヌ女性らを無断で撮影。ブログには「国連の会議室では小汚い格好に加え、チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場。完全に品格に問題があります」「とにかく、同じ空気を吸っているだけでも気分が悪くなるくらい気持ち悪く、国連を出る頃には身体に変調をきたすほどでした」「ハッキリ言います。彼らは、存在だけで日本国の恥晒しです」と書き込んでいた。
*
こうした投稿について、2023年、札幌法務局は「人権侵犯の事実があった」と認定。杉田に対し「啓発」の措置を取った。大阪法務局も人権侵犯と認定。
その後の展開がすごすぎる。
2024年5月2日、杉田はSNSに《そもそも「民族衣装のコスプレおばさん」なんて投稿していませんし》と投稿。意味不明にも程がある。ブログの投稿はアーカイブに残っているし、国会でも杉田は事実だと認めている。要するに、杉田は自民党のデマゴーグ要員。基本嘘しかつかない。
*
杉田の行動パターンは同じである。
①嘘をつく。
②嘘がばれる。
③それを指摘されると「そんなことは言っていない」とさらに嘘をつく。
➃その嘘もばれる。
⑤誤魔化す。
⑥ほとぼりが冷めた頃、同じ嘘をつく。
*
2017年、ジャーナリストの伊藤詩織が元TBSワシントン支局長の山口敬之から性的暴行を受けたとして実名を公表した後は、杉田は一貫して人格攻撃を続けた。ブログには「伊藤詩織氏のこの事件が、それらの理不尽な、被害者に全く落ち度がない強姦事件と同列に並べられていることに女性として怒りを感じます」と投稿。
また《もし私が、「仕事が欲しいという目的で妻子ある男性と二人で食事にいき、大酒を飲んで意識をなくし、介抱してくれた男性のベッドに半裸で潜り込むような事をする女性」の母親だったなら、叱り飛ばします》とツイート。
さらには伊藤を誹謗中傷するツイートに「いいね」ボタンを押して拡散し、東京高裁は杉田に55万円の損害賠償の支払いを命じている。英BBCのインタビューには「彼女の場合は明らかに女としての落ち度があった」と答え、自民党内の会議では「女性はいくらでも嘘をつけますから」と性暴力被害の虚偽申告があるような発言をしている。
このときも会議後に、「そんなことは言っていない」と大嘘をついている。
*